主催:「江戸写し絵」社中[一般社団法人国際フェローシップ・アーツ]
共催:山梨マンガ・アニメ推進協議会
協賛:甲府商工会議所
チケット価格:前売:3,500円 当日:4,000円
ドリンク価格:500円
当日のスケジュール:
開 場 14:30
プレトーク 14:45〜15:00 中嶋興・三代目薩摩駒花太夫による
開 演 15:00
『だるま夜話』 語り:嘉数正彦 10分
『あたま山』 語り:嘉数正彦 25分
『勧 進 帳』 説経節:政太夫 30分
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【あたま山】
ケチな男。隣から貰ったサクランボがことのほか旨くて気にいった。種を捨てるのは勿体ないと、捨てずに種を呑みこんだ。よしなさいよ、おかみさんがたしなめた。と、男の頭に芽が出て、あれよ、あれよという間に芽は幹になり、なんと、見る間に大木となり、男の頭に桜の花が満開となった。花見だ花見、長屋の連中が桜の下で宴会を開いて、呑んで踊るから、あたま山の男はうるさくて眠れない・・・。今日のSFを超える、江戸の傑作SF的傑作
【だるま夜話】
ある真夜中のお屋敷。掛け軸がふわふわと揺れた。と、描かれただるまが掛け軸から飛びだし、ころんころんと部屋を転げまわる。あぁあ、手足をひっこめて、掛け軸のなかに籠っているのは辛いもんだ。と、外で花火が上がる音がする。そうか、今日は川開き、花火の上がる日だ。だるまが川岸にいくと、客が来ないで憮然としている蕎麦屋がいた。「お兄さん、そばはいかがですか。サービスするよ」「サービスするか。それならどどんともってこい」「ありがてぇ客だ」食い終わって蕎麦屋が「それではおあしを頂きます」
「おあし、ってなんだ」「おあしがないんですか」「足はねえよ」とあるま。 光の絡繰り仕掛けの妙味がさえた喜劇!
【写し絵勧進帳】
歌舞伎十八番に一つ人気先品。
義経追捕の命をうけて、「安宅の関」は、物々しく警備されていた。関守富樫左衛門は、通行を願う山伏一行を、義経主従と見破った。だが、義経の家来が、命を懸けて主人を守ろうとする態度にうたれ、頼朝公の命に服するか、武士道の精神を貫いて、義経を見逃すか悩む。弁慶と富樫。
葛藤する心を描い
た、迫真のドラマ。