チャイコフスキー国際コンクールお疲れさま!特別賞受賞記念リサイタル
アンドレイ・ググニンは今年5月、頑張れチャイコフスキー国際コンクール!コンクール直前ドライ・ランコンサートのために来日し、広島で、そして渋谷のサロンホール(2回)で、合計3回演奏をした。渋谷の公演は2回共に満席となり、異様なまでに熱い熱気に包まれた。ググニン、頑張れ!いけいけ、ググニン!
コンクールの結果は残念ながらセミファイナルどまりではあったけれども、会場からは盛んな拍手が飛んでいた。なにより、ググニンには特別賞がコンクール事務局より贈られたし、ロシアの超名門レーベル、メロディアからの録音リリースも決定した!セミファイナリストにこのようなオファーがなされることは異例であり、それだけ彼に対する関心の高さ、評価の高さがあったのだということが理解できる。
日本で応援し、送り出したからには、今度は迎え入れたい。そう「お疲れ様!ググニン!よくやったよね!」ググニンの日本帰還コンサートは、すべて小品。しかも、ロマン派末期のピアノの巨人、ゴドフスキに捧げられた作品だけを集めたものである。極めて興味深いテーマで綴られた万華鏡のようなプログラムである。ピアノファンなら必聴だ!
-------プログラム-------
《珠玉のピアノ小品集・ピアノの巨人ゴドフスキに捧ぐ》
フェリックス・ブルーメンフェルト:左手のための練習曲 Op.36
エイブラム・チェイシンズ:前奏曲第13番
イグナーツ・フリードマン:3つのピアノ小品 Op.33
オシップ・ガブリロヴィッチ:左手のための練習曲 Op.12-2
ヨーゼフ・ホフマン:性格的なスケッチ集
ジョセフ・ホルブルック:ラプソディー練習曲集
テオドール・レシェティツキ:3つの小品 Op.48
エミール・リープリング:コンサート・ポロネーズ Op.41
モーリツ・モシュコフスキ:情熱的メロディー Op.81-6
リスト=ブゾーニ編曲:ラ・カンパネラ
ラフマニノフ:V.R.のポルカ
エミール・フォン・ザウアー:演奏会用練習曲第19番『幻影』
テオドール・サーントー:東洋的練習曲第3番
コンスタンティン・フォン・シテルンベルク:練習曲
ググニンお疲れ様!アフターコンサートあり:
淀川萌(ソプラノ)・・・・マーラー:《私は緑の野辺を楽しく歩いた》(「若き日の歌」より)、《誰がこの小唄を思いついたの?》(「子供の不思議な角笛」より)、ベルク:《室内にて》、《ナイチンゲール》(「7つの初期の歌」より)
島岡洋子(ソプラノ)・・・R.シュトラウス:《万霊節》Op.10-8、シューベルト:《楽に寄す》D550
【以上ググニンが伴奏】