日本人ピアニストの母と、ロシア系スウェーデン人デザイナーの父を両親として、第二次世界大戦直前のベルリンに生まれる。父と別れ、東京で母の手ほどきでピアノを始める。東京藝術大学を経て、28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。その後演奏家としてキャリアを積み、バーンスタインなど世界的音楽家からの支持を得るが、大切なリサイタル直前に風邪をこじらせ聴力を失う。失意の中、ストックホルムに移住。ピアノ教師をしながら、欧州各地でコンサート活動を続ける。
1999年には、フジコのピアニストとしての軌跡を描いたNHKのドキュメント番組、ETV特集『フジコ〜あるピアニストの軌跡〜』が放映され大反響を巻き起こす。「フジコの演奏をもっと聴きたい」という視聴者からの要望が殺到し、番組は幾多に及び再放送され、さらに続編「フジコ、ふたたび〜コンサートin奏楽堂」も放送された。
同年に発売されたファーストCD『奇蹟のカンパネラ』は200万枚を超える売り上げという、クラシック界異例の大ヒットを記録し、いまだにその記録を更新し続けている。
その稀有な半生をフジTV系列で菅野美穂主演でドラマ化される。高視聴率を獲得し人気を不動のものにした。
これまで2枚のCDで日本ゴールドディスク大賞、4度にわたる各賞のクラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。世界各国の公演に出演し続け、その名声を海外に広げている。
2016年4月にはニューヨークの国連本部会議場で「日本国連加盟60周年記念」の文化事業で演奏し拍手喝采。その後「日本人移民開始80周年記念文化事業」コンサートと南米ツアーを大好評で終えた。
2018年3月にはイタリア国立管弦楽団とイタリアツアー、オーストリアでウィーン室内管弦楽団とモーツァルトホールで共演、春のジャパンツアーを終えて7月ニューヨークのカーネギーホール公演、9月からのヨーロッパツアー10月末にはアメリカ、サンフランシスコに移動してコンサートを終え2018年最終のジャパンツアーを大盛況に終える。
2019年3月パリ、サル・ガヴォのソロリサイタルを大成功に終えポルトガル公演へ ポルトガルのブラガ・ヴィゼウ・ローレでポルトガルフィルハーモニー管弦楽団と共演、ローレではソロリサイタルも行い成功をおさめた。