フジコ・ヘミング(ピアノ)・・・東京音楽学校(現・東京芸術大学)出身のピアニスト。東京芸大卒業後より、本格的な演奏活動に入り、渡辺暁雄指揮による日本フィルなど、数多くの国内オーケストラと共演。来日中だったサンソン・フランソワは、日比谷でのフジ子のショパン及びリストの演奏を聴き絶賛したという。しかし“一流の証”となるはずのリサイタル直前に風邪をこじらせ、聴力を失うというアクシデントに見舞われる。失意の中、ストックホルムに移住。耳の治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を得、以後はピアノ教師をしながら、欧州各地でコンサート活動を続ける。 1999 年NHKのドキュメント番組、ETV特集『フジコ~あるピアニストの軌跡~』が放映され、大反響を巻き起こす。
ヴァスコ・ヴァッシレフ・・・1970年ブルガリア、ソフィア生まれ。5歳からヴァイオリンを始め、10歳でブルガリア政府からモスクワ中央音楽院に派遣。1987年にパリの“ロン=ティボー国際コンクール”で優勝し、最年少でロンドンのギルドホール音楽院に入学。そのまま英国に移住して“カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール”他を制し、イタリアの“パガニーニ国際コンクール”受賞により、10代にして世界3大ヴァイオリン・コンクールの最高位を手にする神童ぶりをみせる。その後もヨーロッパやアジアでリサイタル活動を続けるかたわら、ロンドン交響楽団やフィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団らトップオーケストラにゲスト・コンサートマスターとして頻繁に登場している。最年少(23歳)で伝統の英国ロイヤル・オペラハウスのコンサートマスターに就任する。現在は同劇場のクリエイティブ・プロデューサーを務める。
ポーランド・バルチック弦楽四重奏団・・・2008年、シュチェチン・バルチック・ネオポリス室内管弦楽団の首席奏者らによって創設された。主に19世紀から21世紀の楽曲をレパートリーとして、ショパンの祖国であるポーランドを中心に幅広い演奏活動を行っている。第42回国際ポズナン・ミュージカル・スプリング音楽祭、プラハ・ルトスワフスキ祝賀祭、第22回ウーゼドム音楽祭など、数多くの音楽祭に出演を重ねている。