<アンジェラ・ゲオルギュー>
アンジェラ・ゲオルギューは当代最高にして最も魅力的なオペラ歌手(ソプラノ)。ルーマニアに生まれ、驚くべき声質と魅力的な舞台プレゼンスで、オペラのスーパースターになった。デビューは1992年コヴェント・ガーデンのミミ役。同年、ニューヨークのメトロポリタン・オペラやウィーン国立歌劇場でもデビュー。それから世界各地の著名歌劇場で公演を重ねる。ミミ、ヴィオレッタ、シャーロット、ジュリエット、ネッダ、アディーナ、トスカ、《つばめ》のマグダ、マノン、マルグリット、《イル・トロヴァトーレ》のレオノーラ、アドリアーナ・ルクヴルールなどをレパートリーとし、多数の国際賞や勲章を受賞した。また、ブノア・ジャコ監督映画「トスカ」に主演する。ここ数年の舞台としては、ミミ(ミラノスカラ座、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ハンブルク)、トスカ(ロイヤル・オペラ、ベルリン国立歌劇場、サンフランシスコ、ウィーン、メトロポリタン・オペラ)などがあり、今後も世界中でコンサートやオペラ公演を予定している。
<パレルモ・マッシモ劇場>
建物としてのマッシモ劇場はイタリアでは最大、欧州ではパリ、ウィーンに並ぶ威容を誇る。外観は新古典主義様式、内部はリバティ様式の優美さをもつ。荘厳な大階段は、映画《ゴッド・ファーザー》のエンディングシーンでも使われた。
1974年から24年間修復のため閉鎖。1998年再開、こけら落とし公演はヴェルディ《アイーダ》だった。ホセ・クーラがパヴァロッティの代役として登場、オペラ界の話題をさらった。以来、パヴァロッティやフレーニをはじめとする多くのイタリアの一流歌手・指揮者が出演。現在の総裁はフランチェスコ・ジャンブローネ、芸術監督にオスカー・ピッツォ。一流歌手を起用し精力的な活動を続けている。