1989年フィレンツェ歌劇場《トロヴァトーレ》イネス役でオペラ・デビュー。1993年《テンダのベアトリーチェ》のアニェーゼでスカラ座デビューを果たす。ムーティにその優れた才能を認められ、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤル・オペラ等の主要歌劇場に次々とデビューを飾り、瞬く間にスターダムへの道を登りつめ、実力・人気ともに現代最高のディーヴァとして活躍を続けている。2000年《イル・トロヴァトーレ》のレオノーラで絶賛を博す。以後、イタリア女性らしい明るさと舞台映えする容姿、柔軟で軽やかな節回し、艶のある歌声、さらに演技力も評価され、欧米の主要歌劇場で《フィガロの結婚》伯爵夫人、《オテロ》デズデモナなど幅広いレパートリーで活躍。その後も着実にキャリアを重ね、“ヴォーチェ・ヴェルディアーナ(ヴェルディ風の声)”に最も近いと評された。その美しい容姿と彫りの深い歌唱は、ヴェルディ歌劇上演に欠かせない存在。来日は多く、2008年ウィーン国立歌劇場来日公演で、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」に出演。2011年メトロポリタン歌劇場来日公演で「ボエーム」ミミを演じる。